【父との確執が天文の乱を引き起こす】
稙宗の嫡男。室町幕府第十二代将軍足利義晴より一字を賜り、晴宗と称する。
「独眼竜」政宗の祖父にあたる人物であり、また父の政策を批判し伊達家の内
紛である有名な「天文の乱」を引き起こした人物でもある。「天文の乱」の引
き金となった出来事は1542(天文11)年の父である稙宗自身による弟、
実元の越後守護職上杉定実への入嗣とさらに女婿である相馬顕胤に対する伊達
家領土の割譲である。これらの政策はただちに重臣等の反発を招いた。重臣等
は嫡男である晴宗に直訴、事態を憂慮した晴宗は即座に行動を起こして同年6
月稙宗を西山城へ幽閉した。これ以後、伊達家は稙宗派、晴宗派の2つに分か
れ、さらには奥羽の諸大名までも二分する「天文の乱」に発展する。緒戦は稙
宗方が有利であった。しかし、稙宗方の諸氏が次第に晴宗方へとながれ、時間
とともに晴宗方が有利となった。最終的に乱は晴宗の勝利に終わり、家督を継
いだ晴宗は室町幕府から奥州探題という奥州を統治する役職に任命され、伊達
家の戦国大名としての勢力をますます強めるのである。
|