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●仙台藩南の要衝白石城!!
白石市民のシンボル、白石城です。サン・ファン・バ
ウティスタ号同様、現存する建物(天守閣、大手門)は
すべて史実に基づいて忠実に再現されたものです。です
ので、現代建築物として外観のみを復元した城とは異な
り、その内部に至るまで軍事施設としての機能(急な階
段、石落とし、狭間など)を見ることができます。宮城
県で唯一、天守が存在し、その城の威風を体感できるの
はこの白石城だけです。
●白石城の歴史
この地にいつごろから城が築かれたかは明確にされて
ません。しかし、最初の白石城主は刈田左衛門尉経元と
伝えられ、寛治年間(1087〜1094)から居住し
たとされています。以後、代々刈田氏の居城となり、戦
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| (1)復元・大手一ノ門 |
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国時代に至っては伊達氏のもと、「白石氏」と姓を改め
て白石氏が居城としました。その後、天正14(158
6)年に当時城主の白石宗実が塩松城へ移るに至り、屋
代勘解由兵衛景頼の居城となりますが、秀吉の奥州仕置
によって一度白石城は伊達氏の手許を離れ蒲生氏の居城
となります。
●伊達軍が怒涛の進撃!守るは上杉家臣・甘糟虎氏!!
さらに時代は進みます。秀吉の死によってそれまで保
たれていたは均衡は音をなし崩れ、現体制の維持を望む
石田三成と、自ら新体制樹立を目論む徳川家康の2人を
中心に再び動乱期に入ります。この時、白石城を含む南
奥羽一体は上杉景勝の所領となっていました。関ヶ原の
合戦は上洛拒否の上杉景勝に対する徳川家康の会津征討
に端を発しています。しかし、自分の留守に上方で石田
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| (2)復元・大手二ノ門 |
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三成の挙兵を予見していた家康は会津征討を中止、奥羽
の大名(伊達、最上ら)に上杉領の背後を牽制するよう
出兵を要請します。つまり家康は三成、景勝の挟撃を政
宗ら奥羽の緒将の手を借り阻止し、自分は三成との一戦
に集中しようとしていたのです。この混乱に乗じて政宗
は旧領回復を画策、上杉領の白石城へ進軍を開始するの
です。
●そして「政宗の右眼」、片倉小十郎景綱の居城に
白石城はあえなく落城、関ヶ原では家康方東軍が大勝
利し、白石城は再び政宗のものとなります。政宗は新城
主に自身が最も信頼する家臣・「智将」片倉景綱を配し
ます。この人選は白石城が仙台藩の最南端の要衝である
ことから対幕府戦を想定しての人選と考えられます。こ
こに「東奥老士夜話」という資料があります。仙台藩が
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| (3)本丸跡・小十郎の碑 |
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公式的な資料として残したものとは異なりますが、それ
には「幕府軍迎撃構想」という興味のある内容が記され
ています。詳細は省略しますが、北上する幕府軍に対し、
仙台藩の関門である白石城を進軍阻止の重要拠点として
記してます。もちろん、「政宗謀反」の噂はたつも、仙
台征伐は行われず、元和の一国一城令以後も存在し続け
て代々片倉氏の居城となります。
●明治維新、「変転期」に再び登場白石城!!
よく白石城は「日本の変転期に一役を担う重要な城」
といわれています。つまり幕末を越え明治維新期に白石
城は再び歴史の表舞台に登場するのです。
十五代将軍・徳川慶喜は慶応3(1867)年、政権
を朝廷に返上し、260余年続いた江戸幕府は終焉の時
を向かえます。しかし新体制樹立に伴う混乱は各地に戦
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| (4)復元・天守(三階櫓)その1 |
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乱の火種を蒔き、特に奥羽の諸藩は明治新政府に頑強に
抵抗しました。
慶応4(1868)年、奥羽越列藩同盟はこの白石城
で締結されました。当初、この同盟は新政府に対する会
津・庄内両藩への謝罪嘆願同盟でした。しかし、強圧的
な新政府軍に対し、同盟は攻守同盟に発展、その公儀府
を白石城に設置し、さらには東北独立政権を構想するに
至るのです。その独立政権(輪王寺宮政府)は東武皇帝
(天皇に相当?)に輪王寺宮、権征夷大将軍に最後の仙
台藩主・伊達慶邦が即位する予定でした。しかし、新政
府軍との戦闘において、同盟軍は各地で敗北、そして相
次ぐ諸藩の同盟脱退によりこの独立政権構想ともども奥
羽越列藩同盟は瓦解していくのです。
●白石城、目指すは「完全復元」!
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| (5)復元・天守(三階櫓)その2 |
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これら激動の歴史を刻んだ白石城ですが、明治7(1
874)年大蔵省管轄の白石城は民間に払い下げられ解
体、廃城となります。前述のとおり、現在の白石城は平
成7年に文政6年再建後の最晩年の構造を日本古来の建
築様式(木造)によって忠実に復元したものです。天守
3階からの眺めは絶景で、おそらくこの場所から甘糟氏
の家臣も伊達軍の進軍を確認したのでしょう。
●参考文献
学研 歴史群像シリーズ39
会津戦争【痛憤白虎隊と河井継之助】
碧水社 よみがえる白石城
宝文堂 紫桃正隆 危うし獨眼龍
−伊達政宗の見果てぬ夢−
及び現地説明板、白石城パンフレット
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| (6)天守3階よりみた白石市内の風景 |