3枚目
消印 昭和53年3月17日 千歳


 


文面
前略 古書通信3月号所載の/貴店広告のうち/84ささの葉 四、〇〇〇/右がまだ在庫してゐたらお送り下さい折/返し代金をお拂ひします 右/三月十六日」

【書    名】ささの葉
【著    者】幸田露伴著
【出 版 社】岩波書店
【発 行 日】昭和24
 

*この葉書で注文した頃の福永武彦の文章(「露伴の宝庫」昭和53年3月、岩波書店・露伴全集内容見本、全集第十五巻より)で、「昨秋わたしは宿痾に倒れ、以来荏苒として日を過ごす間に物に渇くように露伴を読みたくなり、或は古書を購い或は全集端本を借覧して、殆ど病中の憂さを露伴によって払った。」とあります。宿痾とありますが、胃病や気管支拡張症(戦後の結核の後遺症)で入退院を繰り返したようで、翌年昭和54年8月に福永武彦は亡くなっています。

(追記 03.8.30)
 この注文書籍については確認がとれました。坂口氏(創言社・福岡市)が当時の「古書通信」(1978年3月号)を所蔵されていて、幸田露伴の本であることをお知らせ下さいました。
 
 


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