山尾三省関連資料(暫定版)
2009年1月〜

1 年  譜
2 周辺の人々
3 重要事項

 山尾三省さんについて文章を書く機会を与えられていろいろな著作を読み始めています。それらを読んでいると、ご自身の経歴やご家族・友人関係のことな ど、私自身の頭の中で整理する必要が出てきました。
 すべての文献に目を通しているわけではないのですが、山尾さんについての詳しい年譜などはまだないようです。そこでとりあえず自分で作ってみることにし ました。まだ作りはじめたばかりで不十分ですが、内容は野草社等の書籍からの引用がメインです。ここでの関連資料がそれらの原典を読まれる際の便宜、ある いは山尾さんのすばらしい文章をお読みになるきっかけになれば幸いです。

 山尾さんは例えば、

 「森の人という言葉がある。僕は森の人であり、現在この言葉がもっと も好きだ。森の人とは、この世とは別のもうひとつの世界にあって、しかもそれがこの世で、何の欲もない人だからである。欲がないということが大切である。 越後の良寛さんも言っているように、欲がなければ万事に足りるが、欲があれば万事に窮する。 森には欲がない。森はただそこに深閑として繁っているだけである。欲深い僕の身が、森で何を学ぶかといえば、ただそこに深閑とあることを学ぶのであり、動 物よりも植物の方が、存在の形式としてより高次だということを学ぶのである。」

 といった私たちが省みもしなかった自然について深い洞察を行っています。また現代資本主義社会の“外”に立った方です。読んでいく内に、読者自身のなか で現代社会が相対化されていくのを感じることも多々あると思います。相対化とは、例えば快適さを求めることが必ずしも最上ではないということです。見た目 のきれいな野菜と土で汚れた野菜、どちらを買いますか? きっと本の中で山尾さんは後者をすすめることと思います。

『聖老人』からの引用は野草社版によります。

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